Screenによる仮想端末を紹介します。
SSHを使った遠隔操作の問題点
Screenによる仮想端末の作成
Screenのインストールと使い方
まとめ
参考文献
SSHを使った遠隔操作の問題点
前回紹介したようにRaspberry Piは、インターネットを通してパソコンで制御するととても便利です。でもこの時、パソコンの電源を落とすと、パソコンで設定したRaspberry Piの全てのプロセスが終了してしまいます。この課題を解決するのが、Screenによる仮想端末です。
Screenによる仮想端末の作成

Screenは、ラズベリーパイの中に仮想的なユーザーを作成します。こうすると、SSHでの接続を切ってもRaspberry Piのプロセスは続くのでとても便利です。
Screenのインストールと使い方
Screenの使い方はとても簡単。まずはパソコンでScreenをインストールします。

$ sudo apt install screen
そして、下のコマンドでscreenを開きます。

$ screen -S test
これが、仮想端末です。
次に、Screenから離脱します。

「controlボタン」と「aボタン」を同時に押してから、「controlボタン」と「dボタン」を同時に押します。
仮想端末を使うことで、インターネットを介したRaspberry Piとパソコンの接続を切っても、Raspberry Piのプロセスは続きます。

Screenに繋げ直すには、このscreen -rコマンドを使います。

現在動作中の仮想端末のリストが現れるので、例えば下のコマンドでScreenに入ります。
$ screen -r 2211.test
最後に仮想端末を終了するには、Screenに入ってからexitコマンドを使います。
まとめ
Raspberry PiとパソコンをSecure Shell(SSH)を通して接続するととても便利です。でもこのとき、パソコンを常に稼働させておく必要があります。この課題を解消するのがScreenによる仮想端末です。Screenのインストール方法と使いかたを簡単に紹介しました。